介護求人の探し方・見つけ方のポイントとは?効率的に探す方法を紹介

公開日: 2023/05/30

介護職は高齢者の身の回りの生活支援を専門とする職業であり、現在は人手不足も背景にあることから、多くの求人が掲載されています。ただ、同じ求人でも業務内容や勤務形態にはバラツキも大きく「どの求人が自分に合っているのか」と悩む方も多いことでしょう。そこでこの記事では、介護求人の探し方について解説します。

介護職の求人を探すためのおすすめの方法とは?

介護職の求人探しには、以下の4つの方法がおすすめです。ただし、それぞれの方法にはどれも一長一短の特徴もあるため、好みに合った方法で探すようにしましょう。

求人サイト

もっとも手軽な方法としてはインターネットによる求人サイトで探す方法です。現在の求人広告は介護に限らず、製造業、飲食業、サービス業といった仕事探しの多くは主に求人サイトで扱われています。

求人サイトはネット回線があればどこからでも閲覧できるうえ、更新頻度も高く、膨大な求人情報を素早く入手できる魅力もあります。一方で情報量が多すぎるあまり、選ぶのに時間がかかりやすいほか、申し込みや面接はすべて自分で進めなくてはならないといったデメリットもあります。

求人広告

駅やコンビニで入手できる求人広告で介護職を探してみるのもおすすめの方法です。求人サイトと比べて求人広告は地域周辺の求人情報に限定されているため、余計な情報がなく、分かりやすくまとめられているという違いがあります。

ネットでの検索が苦手な方はもちろん、地元で働きたい方や、手っ取り早く仕事を探したい方には大きな助けとなるでしょう。ただし、求人広告はページ数が限られているためか数は少なく、さらに採用枠にも上限が定められているため、競争率も高い傾向にあります。

ハローワーク

全国にあるハローワークには地元の中小企業が数多く登録されており、介護求人も同様に多くの求人が掲載されています。時には求人サイトや介護広告には掲載されないような、地元ならではのお得な求人情報も紹介してもらえるかも知れません。

また、無料で相談や面接対策などの転職支援が受けられる点も魅力の1つでしょう。一方デメリットとしては求人情報がシンプルゆえに、詳細な情報までは掴みにくいといった点が挙げられます。

転職エージェント・人材派遣会社

自分で介護求人を探すのが苦手な方は、転職エージェントや人材派遣会社を活用してみるのもよいでしょう。これらのサービスは給与や就業場所、勤務時間など希望条件に見合った求人を紹介してくれるのが強みであり、ほかにも給与や待遇交渉の代行も請け負ってくれるといった手厚いサポートも魅力です。

なお転職エージェントと人材派遣会社の違いはどこにあるかというと、雇用形態にあります。転職エージェントは正社員が前提であるのに対し、人材派遣会社は派遣社員として働くスタイルなので、融通が利きやすい分、施設によって給与や待遇に正社員との格差があるうえ、雇用期間中は原則として辞めることができないといったデメリットも存在します。

介護求人を探し始めるタイミング

いざ介護求人を探すとなると、現在の仕事を辞めてから始めるか、辞める前から始めておくか、どちらがよいか判断に迷うのではないでしょうか?

実際に大手転職支援会社によると、求職活動中の多くの人から「在職中と退職後の転職活動ではどちらが有利なのか」といった質問が寄せられており、こうした問題は何も介護だけに限ったことではありません。

結論からいえば、辞める前から求人活動を始める方が退職後に貯蓄がなくなる心配がないほか、ブランク期間も生まれず面接にも有利になるといった理由から、辞める前から探しておくことをおすすめします。

ただ在職中の転職活動は時間の余裕もなく、情報収集や面接への負担が大きい点も確かです。とはいえ、退職後になかなか次の仕事が見つからず、生活が苦しくなるリスクを考えれば、少しでも情報収集を行うことで、転職活動をスムーズに進められるよう準備しておくのが賢明でしょう。

効率的に自分に合った介護求人を見つけるためのコツ

介護業界は例年人手不足の状態が続いており、ネットで少し探してみるだけでも実に多くの求人情報が出てきます。求人数の豊富さは選択肢が多いというメリットもありますが、その分どのように選べばよいか分からないという方もいるのではないでしょうか?

そこでここでは、効率よく介護求人を探すためのコツについて解説します。

自分が求めるものを明確にする

まずは自分が仕事で何を重視したいかを見極めるようにしましょう。介護の仕事は経験問わず応募が可能な求人も多く、ほかにも派遣社員、パートといった非正規の募集も数多く行われているため、働きやすいという特徴を持っています。

しかし働きやすいからとはいえ、適当な施設に転職すると、忙しさや残業の多さで辞めてしまったり、仕事内容が希望する条件と違っていたという理由で結局長続きしなかったりといった理由で失敗するケースも多いため、仕事探しは慎重に判断しなければなりません。

そのため施設を探す前に、給与や休日だけでなく、勤務地やこれまでの経験が生かせる仕事内容など、ポイントを絞って自分が重視したいものを明確にすることが重要です。

複数の施設を比較してみる

転職後に後悔しないためには、気になる施設を比較してみるのもおすすめです。チェック方法としては施設のHPで確認するのもよいですが、もっとも確実な方法としては実際に職場見学に訪れることで、実際に目にできる分、職場の雰囲気はもちろん、施設内の様子や職員や入居者の人間関係といった、より詳細な情報も把握できます。

また、働きやすい施設を探したいという方は年間休日数や離職率に着目するとよいでしょう。たとえば介護施設の年間休日数は平均110日といわれており、その日数よりも多めに休日が設けられている施設は働きやすいといえます。

また、離職率20%以下、有休取得率70%以上といった一定の条件をクリアした施設は優良企業として厚生労働省から「ユースエール認定制度」という認可をうけているところもあり、気になる方はチェックしてみるのもよいでしょう。

まとめ

介護求人を探す方法には求人サイトや求人広告のほか、ハローワークや転職エージェントなど、さまざまな方法があります。ただ、介護求人は媒体ごとに特徴が分かれているため、自分に合った方法で探すのがよいでしょう。

また、転職を成功させるためには条件のよさだけを重視せず、自分が将来どのようなスキルを身に付けていきたいかというビジョンも持っておくことも後々のキャリアのためには重要です。