介護職の転職に有利な時期やタイミングはある?ベストな時期とは

公開日: 2023/07/15

転職は、仕事とプライベートに影響を与える重要な転機です。もう耐えられない、すぐに辞めたいと思ったときは、もちろん転職時期といえるでしょう。しかし、ほかにも適した時期は存在します。どうせ転職するのであれば、自分に有利な時期を狙ったほうがいいのではないでしょうか。そこで今回は、介護職の転職タイミングについてご紹介します。

介護職の転職におすすめの時期は?

転職するときは、誰でも有利な状況で転職したいものです。今より待遇がいいところで働きたい、給料が多いところで働きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで、介護職の転職におすすめの時期をご紹介します。

年度初め

年度初めは、新社会人がはじめて仕事に就く時期です。一般的には、年度初めを4月に設定しているところが多いのではないでしょうか。

しかし、この時期は新社会人だけが新しいスタートを切るわけではありません。人事異動、転勤、中途採用などの方も大勢いるでしょう。

一方、毎年3月は1年の節目にあたるため、退職者も多いはずです。2~3月に退職者が出るので人材を募集したい、事業拡大のため人材を募集したいという企業も多いのではないでしょうか。

もちろん、介護業界でも同じような動きはあり、年度初めに向けた求人は多くなるので、転職におすすめの時期です。

ボーナス支給後

介護職で働く方の中には、ボーナスをもらってから退職するという方も少なくありません。

各企業におけるボーナス時期はさまざまです。一般的には夏季が7~8月、冬季は12月に支給されるでしょう。つまり、ボーナス支給後となる7~9月、翌年の1月を入職時期とする求人が増えるということです。

ボーナス支給時期は、年度初めと同じく、節目となる時期のひとつです。もちろん、退職希望者がどの時期に退職を願い出る時期しだいで、求人掲載時期は異なりますが、ボーナス支給後の入職を希望する求人は多くなります。

師走

師走は、前項のボーナス支給後と多少重なる時期です。12月のボーナスが支給されてすぐ退職するのではなく、年末まで働いて退職する方も多いでしょう。

とくに12月は忘年会のシーズンです。退職者が出た場合は、忘年会と送別会を兼ねるところもあります。このように師走に退職者が出ることが分かっているときは、11~12月に求人を出すかもしれません。

とくに介護業界は、人材の余裕がないところばかりです。施設や事業所の状況によっては、急募という形式で求人を公開するでしょう。

介護職の転職で有利なタイミング

介護職は、勤続年数や経験、新たな資格の取得などが転職に大きな影響を与えます。そこで有利になるタイミングをひとつずつ確認しておきましょう。

勤続年数や経験

長い勤続年数や経験は、転職のアピールポイントです。たとえば、3年や5年といった勤続年数であれば経験者として優遇されるかもしれません。

もちろん、介護職経験者は、未経験者と違って即戦力として期待できます。近年の介護業界は、ほとんどの施設や事業所で人手不足です。勤続年数や経験のある介護職の応募は、求人側も願っています。

新たな資格を取得

たとえば、介護福祉士の資格は転職に有利です。介護福祉士は、3年の実務経験と600時間以上の研修を受講してはじめてもらえます。

また、介護職員初任者研修の上位にあたる国家資格のため、キャリアアップとしてもおすすめの資格です。現在、働いている施設や事業所でも、資格手当が期待できますが、転職するときも大きなアピールポイントになります。

年齢

各施設や事業所は、若い世代の獲得も考えています。とくに介護職の年齢は50~60代の方も多いため、若い世代は転職に有利です。また、勤続年数が長く経験豊富な場合は、さらに有利になるでしょう。

介護職の転職で成功するために知っておきたいポイント

転職は、必ず成功するとは限りません。転職の時期などを間違えると、今までの職場のほうがよかったと後悔するので要注意です。そこで転職成功のためのポイントをご紹介します。

不満が大きくなったとき

仕事内容、待遇、人間関係などの不満は、徐々にストレスとなる可能性を秘めています。もし、不満が大きくなってきたときは、転職も選択肢のひとつです。

ただし、一方的に結論を出しても転職が成功するとは限りません。まずは、信頼できる同僚や上司に相談してから、検討しましょう。

忙しいときはNG

今働いている施設や事業所が忙しいときは、転職時期に向いているとはいえません。そもそも、人が足りない、何らかのトラブルで忙しいという状況は、言い出しづらいはずです。強引に退職すれば、円満退職にならないかもしれません。

退職・転職を決めたらやるべきこと

退職や転職の意志が固まったら、まずは上司に伝えます。伝える時期は、状況にもよりますが2か月前程度が目安です。なぜ辞めるのですかと聞かれることを想定し、納得するような退職理由も同時に考えておくといいでしょう。

次に退職願を作成し、上司に提出します。現在の施設や事業所が人手不足などの場合は、おそらく引き留められるでしょう。もし、引き留めにあったら自分の強い意志をしっかり伝えることが大切です。

まとめ

今回は、介護職の転職について詳しくまとめました。介護業界は慢性的な人材不足に悩んでいるため、今後も売り手市場が予想されます。しかし、売り手市場だからといって必ずしも転職が成功するとは限りません。

転職におすすめの時期や有利なタイミングを念頭に置き、成功のポイントをおさえながら慎重に進めることが大切です。転職は、今後の生活を大きく変える節目ですから、円満退社とよい転職先との出会いを目指しましょう。