介護職の自分に合った職場の選び方!ワークライフバランスや働き方に注目

公開日: 2023/05/30

日本は超高齢化社会に突入しており、訪問サービスや通所・居宅サービスなどさまざまな介護サービスの需要が高まっています。サービスの多様化に伴い、介護職を志望する人の活躍の場も広がっています。ここでは、介護職を検討するときの職場の探し方、自分に合った職場を選ぶポイント、ワークライフバランスの重要性などについてご紹介します。

介護職の転職を考えるなら押さえておきたい自分に合った職場の見つけ方

介護施設にはそれぞれ違いがあり、職場環境や待遇も異なります。転職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも自分に合った職場を見つけましょう。

条件を明確にする

転職先に求める条件をリストアップし、まとめてみましょう。たとえば給料や通勤時間、資格取得のサポート、勤務時間、残業時間、働きやすさなどです。リストアップした項目を優先度の高い順に並べて条件を明確にします

どの分野を目指すか

どの分野の専門性を追求したいかによって、候補となる施設は変わります。将来自分がどうなりたいかを考えると施設選びが楽になります。

たとえば、訪問介護では生活援助のスキル、入所施設では身体介護のスキル、リハビリ施設では機能訓練などのスキルが求められます。

介護サービスの種類と特徴

介護サービスの種類と特徴を紹介します。

・特別養護老人ホーム

在宅での介護が難しい、要介護の高齢者が入居できる施設で、原則として要介護3以上で入居可能です。利用者の生活を支えるため24時間体制で職員が常駐しています。

多くの場面で身体介護を必要とする利用者が多く、排せつや入浴、食事介助など全般的なスキルを身に着けたい人におすすめです。

・介護付き有料老人ホーム

特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設で、基本的に要介護1以上の人が利用者です。そのため、要介護度が軽度から重度の人まで幅広く介助することで実務経験を積むことができます。

・介護老人保健施設

リハビリや医療ケアを提供することで、利用者の在宅復帰をサポートすることを目的としています。また、医師や看護師が在籍しているため、不測の事態にも対応可能です。仕事内容は身体介護やリハビリの補助がメインです。

・訪問介護

スタッフが利用者の自宅に訪問し、必要な介護を提供します。身体介護以外にも炊事や洗濯、買い出しなどの生活支援も行います。

・グループホーム

軽度の認知症患者も受け入れる施設で、家事などを共同で行いながら生活するのが特徴です。少人数の施設なので、利用者一人ひとりに深く関われます。家庭的な雰囲気の中で利用者の生活を支援したい人におすすめです。

介護職で働く上で重要なポイント!自分に合った職場を選ぶためのポイント

働きたい介護の分野が決まったら、関連する情報をできるだけ多く集めましょう。どのようなポイントで求人を比較していけば自分に合った職場が見つかるか見ていきましょう。

介護理念

施設の介護理念は求人情報サイトや施設のホームページで確認できます。自分の介護に対する信念や信条と施設の介護理念が合っていないと、働き始めたときに業務内容や方針に疑念を抱いてしまう可能性があり、ストレスにつながることもあります。

給料・福利厚生

給料や福利厚生は働くうえでの大きなモチベーションの一つです。給料や福利厚生などの情報は求人サイトでは詳細が確認できない部分もあるため、気になる点や不明点があれば採用担当者に確認が必要です。

給料や賞与、昇給制度、資格手当、夜勤の有無など実際に働き始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないようにしっかり確認しましょう。

職場環境

長く働くために、職場環境の確認も大切です。人手不足の施設の場合、休みがとりづらかったり、シフトがきつかったりします。施設の見学やボランティア活動などで、実際に施設の状況を確認することをおすすめします。

キャリアアップ

研修や資格取得を積極的に推奨している施設かどうかも重要です。サポートが充実している施設であれば、介護職としてステップアップでき、昇給だけでなくスキルの上達により自信にもつながります。

介護職におけるワークライフバランスの重要性と自分に合った職場の選び方

ワークライフバランスとは仕事と生活どちらかを犠牲にするのではなく、バランスよくどちらも大切にするという考え方です。現在の職場でワークライフバランスを取るのが難しいと感じている場合は転職も視野に入れてもいいでしょう。

介護職で生活リズムを整えたいなら、通所者支援の介護福祉サービス、夜勤が増えても収入を増やしたいなら入居者支援の介護福祉サービス、少人数に対するケアを行いたいなら小規模介護福祉サービスを選ぶなど、自分に合った職場を探してみましょう。

まとめ

職場環境が合わない、キャリアアップできない、介護理念が自分の信条と異なるなどさまざまな理由で希望に合わない職場では長く働くことは難しいです。

どれだけいいお給料をもらっていても、仕事のせいで私生活に影響をおよぼすほどストレスを感じてしまっては意味がありません。ワークライフバランスを実現できる自分に合った職場を探して楽しく働きましょう。